有機野菜や自然農のお野菜って少しお高いイメージがありますよね。
“自分は普通の野菜で十分だし、有機野菜なんて毎日食べてたら家計が圧迫されちゃう!”
“おいしい野菜、安心安全な野菜を選びたいけど、沢山お金はかけられない。”
「有機やさい アンの店」は、そんな人にこそ行って欲しい八百屋&自然食品店です。
本日は店長の山内一久さんにお話を伺って参りました!
良い意味で”ゆるい”お店
白石区本通4丁目にある「有機やさいアンの店」は今年で30年を迎える八百屋さん。
何といっても、有機野菜を買い求めやすい値段で販売しているのが魅力です!
小売りとは別に卸売りも行っている「アンの店」
様々な農園の野菜を卸価格で仕入れることができるため、比較的お安く有機野菜を販売することができるんだそう。
消費者にとっては、おいしい野菜を無理なく手に入れてもらうため。
農家さんにとっては、来年以降も継続して経営を行ってもらうため。
「アンの店」さんは、どちらにとってもwin-winな価格帯で野菜を販売しています。
特に嬉しいのは“産地直送”という点。
生産者との直接の繋がりがあることで、野菜や生産者のことをより詳しく知ることができます。
「アンの店」は、それをお客さんにお伝えできるという点を大切にしているといいます。
産地直送は輸送面でも工夫が必要ですが、
「アンの店」では生産者からの他の生産者のご紹介を基に仲間の輪が広がるため、様々な品種の野菜を全国各地から入荷することができるんだそう。
この“仲間の輪”が「アンの店」の強みです。
そして、「アンの店」に並ぶ野菜は全てが”完璧なオーガニック”のものばかりではありません。
と、いうのも。
“有機野菜”として農産物を販売するには、様々な規定に従った上で有機JAS認証を取得する必要があります。
その取得には通常、かなりのお金がかかるので、生産者も消費者も共に負担が大きくなってしまうのです。
しかし、「アンの店」さんは有機マークを取得しているかどうかよりも野菜の本質に目を向けて野菜を選びます。
安心で安全な育て方をしている農園で、ちゃんとおいしい野菜であればOK。
あとは、
無農薬なのか、減農薬なのか。
減農薬ならどのくらい農薬を減らしているのか。
どの段階で農薬・化学肥料を使用しているのか。
など、値段や生産地と共に表記します。
この表記のおかげでお客さんはそれぞれ自分の求めているお野菜を手に入れることができます♪
しかし、どんな育て方をしていたにせよ、おいしくない野菜は並べられません。
「アンの店」さんに並ぶ野菜はおいしいことが絶対条件なんです!
私みたいな、オーガニックにこだわりはないけど、おいしい野菜が食べたいという人にはぴったりのお店だと思います。
yaoya sweets Appareil.(アパレイユ)
「アンの店」さんは、野菜の他に様々な商品が並びます。
化学調味料を使用しないような自然食品や、地球に優しい洗剤類、豆類の量り売りなど自然派な生活に欠かせない生活雑貨の基本的なものはほとんど取り扱いをしています。
そのようにいくつもの商品が並ぶ店内隅に、可愛らしいお菓子の棚を見つけました。
「パティスリー アパレイユ。」はアンの店の中にある、道産の食材を使用したお菓子屋さんです。
・100%道産小麦
・三笠市・新篠津村のお米を店内で製粉した米粉
・種子島産のサトウキビの粗糖やメープルシュガー、蜂蜜
・深川市産、自家配合飼料で育った平飼いの鶏の卵
・十勝産生乳の純生クリームや、発酵バター
・海外のオーガニックチョコレートやナッツ(可能な限り)
このような素材から焼き菓子やケーキを作っている「アパレイユ」さん。
八百屋さんがつくるお菓子なだけあって、焼き菓子も生菓子も野菜を使ったものが多いのが魅力です。
「小松菜のマドレーヌ」
「北あかりのじゃがいもクッキー」
「紫さつまいもとココアのクッキー」
私は野菜の名前が入った焼き菓子のネーミングに弱くて
「アパレイユ」さんのお菓子はどれもすごく魅力的に見えちゃいます。
名前にある果物・野菜は全て「アンの店」店内で目にするものばかりで、
ここで作っていることが想像できて、安心もしますし、余計にほしくなっちゃいます。
中でも特に人気の商品が「北海道りんごのアップルパイ」!
北海道産小麦とオホーツクの塩、「アパレイユ」さんこだわりのりんごを使用したこちらの「アップルパイ」。
私が野菜を選んでいると、背後からの何やら良い香りが….
振り返ると、スタッフさんが焼きたてのアップルパイを並べているところでした!
出来立てのアップルパイが目の前に出てくれば、買わずには帰れません(^^;
少しお腹いっぱいでしたが、帰り道の公園で食べることに…..
表面はさくっとしていますが、全体的にしっとりとした食感のアップルパイ。
中には優しい甘さのりんごペーストが入っていました。
メープルシュガーのおかげか、優しくて程よい甘さ。
全部食べても、お腹に残らない軽い食べ心地で、幸せな気分だけ残りました♪♪
「北海道かぼちゃのパイ」「北海道ルバーブといちごのパイ」など
季節ごとの変化を味わうのも楽しそうです!(^^)
これからの季節はクリスマスケーキの販売も行ってますよ~!
こちらは小麦フリーの真っ白な「ゆりの根のビュッシュドノエル」!
なんとも「アンの店」っぽいですよね!!
どんな味がするのか、ぜひ食べてみたいものです….♪
クリスマスケーキの予約がまだの方は要チェックですよ☆
たべるコト。つくるコト。
創業者の植木幹子さんは、元は“新篠津村役場”の職員でした。
新篠津村にある美味しい野菜やお米を、より多くの人に食べてほしいという想いから、
退職をして「有限会社オフィスアン」を立ち上げました。
有機農業がまだあまり普及していなかった当時。
マルシェや朝市を開催して消費者と生産者が顔を合わせられる機会をつくったのは、とても画期的な取り組みだったといいます。
現在も当時同様、チャレンジし続けている「アンの店」さん。
たべる“コト”、つくる“コト”。
あらゆる“コト”を楽しめるようなイベントを日々開催しています。
その名も “コトコトプロジェクト”です。
一番盛大なイベントといえば、雪解け時期の4月と新米の穫れる10~11月ごろに
毎年行っている餅つきイベント「新米祭り」。
「アンの店」創業当初から一緒に盛り上げてきた生産者である、新篠津村グリーンピュアクラブで採れた新米を祝うお祭りで、毎年大勢のお客さんが押し寄せる大人気のイベントです。
餅つきの他に、焼き鳥やお漬物、新米のおにぎりや豚汁など
「アンの店」手作りおいしい料理が楽しめるイベントです。
普段は会うことのできない生産者の方達が豚汁をよそってくれり、焼き鳥を焼いてくれたり、アットホームな時間を過ごすことができます。
私、坂田も今回初参戦!
どれもおいしすぎて、遠慮をするのを忘れてしましい、
「いっぱいあるから、沢山食べてね!」
という言葉に甘えてたっくさん食べてしまいました…(笑)
本当においしかったです!
お餅好きの方はぜひ行ってみてください!
その他にも、「味噌づくり」や「柚子胡椒づくり」、「産地見学」など八百屋さんとは思えないような様々なイベントを行う「アンの店」さん。
店長の山内さんは“若い世代のお客さんを増やしたい”と話していました。
生まれて間もないお子さんを持つ若い世代にこそ、良いものを食べてほしい。
特に、お母さんを支えるお父さん達に、食や料理にもっと興味をもってもらえるように、いろいろ取り組んでいきたいと話していました。
ご自身が3人のお子さんを育てているお父さんだからこそ、そう感じるんだといいます。
「アンの店」のスタッフさんは皆さんとても温かい方ばかりです。
お店付近から引っ越してしまった後も車を走らせてきてくれる常連さんが多いというのも、それが理由のように感じます。
皆さんもぜひ一度足を運んで、「アンの店」の素敵なスタッフさんに野菜について話したり、
ユニークなイベントに参加して、元気で心のこもった野菜たちを食べてみてください!♪
山内さんからのメッセージ
みなさん、はじめまして。今回ご紹介して頂きました有機やさいアンの店の山内です。
有機やさいアンの店は生産者から野菜を直接仕入れる野菜を仕入れ販売しています。
安心や安全はもちろんおいしい野菜を全国から仕入れています。
またおいしい野菜を使った楽しいイベントも開催していますので、気になるイベントがありましたらお越しください。
アットホームな感じでイベントを開催しています。
お待ちしています。
有限会社オフィスアン 「アンの店」店長
山内 一久
インフォメーション
住所 |
札幌市白石区本通4丁目南1-13 |
駐車場 |
6台 (店頭:3台、店裏3台) |
営業時間 |
10:00-19:00 |
定休日 |
火曜 |
電話番号 | 011-863-9373 |
HP | |
SNS |
Facebook @annemise1990 パティスリーアパレイユ Facebook @appareil.anne Instagram @appareil.sapporo |
manaponoの輪~ときの森 衣食住
このコーナーでは、山内さんがオススメするmanapono仲間をご紹介♪
~紹介するお店~
北海道自然栽培農園
ときの森 衣食住
~推薦コメント~
「季」「旬」「時」という、
3つの「とき」を主軸として
農薬・肥料を一切使わず
元気な作物を育てる農家さん。
自然栽培作物をつかった乾燥野菜などの
加工品開発・販売にも取り組んでいます。
インタビューを終えて
様々な自然食品店に足を運んでいる、我々manapono編集部。
有機野菜を食べたいと思い始めた頃は、やはり「値段が高い」というのが私にとっての壁でした。
おいしい・カラダに良いからといって高すぎるその値段に若干心が折れそうになることもありました。
スーパーで慣行野菜を買っては切ない気持ちになることもしばしば。
しかし、「アンの店」さんのように生産者さんに近いお店・カフェで野菜を購入すれば、普通の野菜と大差ないことがわかりました。
これは本当に有難いことで、もっとこういった情報を皆さんにお伝えして、
消費者である私たちも
生産者である農家さんも
お互いもっとハッピーになれたら嬉しいです!
ですので、これからのmanaponoも楽しみにしていてください(^^)!!
manapono編集部 坂田