みなさんはコーヒー豆を購入するとき、何を基準に選んでいますか?
私は正直、産地を言われても、どんな味なのか全く想像がつきません。
同じ産地でも煎り方・挽き方・淹れ方で、全く別物になり得るコーヒー。
その中から自分好みの味を見つけるのって、すごく難しいことですよね。
そんな、ほぼ運のような感覚で選ばなくてはならないコーヒーを、購入前に最高の状態で試飲できるお店があるとすればいかがですか?
「宮の森アルケミストコーヒー」さんは、コーヒーテイスティングが可能なコーヒー豆屋さん。
今年11月にオープンしたばかりのアルケミストさんについて、代表の川原英佑さんにお話いただきました。
目次
コーヒーカウンセリング
神宮の少し先に進んだ、静かな住宅街の入り口にある「宮の森アルケミストコーヒー」さん。
これまでは高い焙煎技術を武器に、道内の高級レストランやホテル、カフェへオリジナルブレンドの作成やスペシャリティコーヒー豆の提供をしていました。
そして、晴れて今年の11月22日にオープンしたのが、個人のお客さんも購入ができるコーヒー豆店です。
コーヒー豆の販売と、テイクアウトコーヒーの提供のみを行うコーヒー豆屋さんですが、取材を行ってみるとその実態は一般的なお店とは一味も二味も違うことがわかりました。
特長的なのは、購入前に“淹れたてで試飲ができる”ということ。
お客さんに自分好みの豆を見つけてもらうため、コーヒーの試飲を無料で行っている「アルケミストコーヒー」さん。
それも、ただの試飲ではなく、お豆を挽きたて&淹れたての状態で試飲できること。
そして、お客さんがコーヒーに関して持つ疑問へのアドバイスや、どんな味が好みなのかを発見できる、“コーヒーカウンセリング”という独自の形式でお豆をご紹介しています。
取材にうかがったときも、一般のお客様と同様にカウンセリングしてもらいました!
始めに、コーヒーの煎り方による味の変化を説明してくださる川原さん。
浅煎り・中煎り・深煎りとカテゴライズされたメニュー表を見つつ
種類ごとの豆の特徴を教わりつつ
浅煎り・中煎り・深煎り 各一種類の豆を選定します。
私が選んだのは左からブラジル(浅煎り)・ケニア(中煎り)・マンデリン(深煎り)の3つ。
川原さんの説明を聞くと、どれも美味しそうに感じて、選ぶのが大変でした…
お豆が決まると、早速コーヒーの抽出がはじまります。
よく見ると不思議な形をしているこちらのドリッパー。
「クレーバーコーヒードリッパー」といって
川原さん曰く、最も簡単で、コーヒーの美味しさを最も忠実に表してくれるドリッパー。
淹れ方は、ハンドドリップして3分待つ。ただそれだけ。
3つのドリッパーに順番にお湯を注ぎ、タイマーをセット。
タイマーが鳴ると、カップの上にドリッパーを置きます。
そうすると、コーヒーが自動的にカップへと注がれ始めました!
(↑コーヒーが落ちる過程を楽しそうに眺める川原さん)
ドリッパーが気になる方は来店した際に詳しく聞いてみてください!
開店以来大人気なんだそうですよ♪
そして、ついにドキドキわくわくの試飲タイム!
試飲のはずなのに、グラスにたっぷりのそれぞれのコーヒーが淹れられたので、正直驚きました(^^;
全ての感想はここではお伝えしませんが、どれも全く表情の違う味で、
“コーヒーの世界は、こんなに広がりを見せるんだなあ。”
と、改めて実感。
とても、わくわく&幸せな気分になりました。
中でも一番欲しい!と感じたのは中煎りのケニアの豆。
浅煎り好きの私は、試飲がなければ中煎りのコーヒーを口に入れることはなかったはずです。
これもアルケミストコーヒーさんが私にくれた新たな発見です♪
このようにして、自分の1番を決める“コーヒーカウンセリング”。
毎日飲むコーヒーだからこそ、自分の大好きな豆を見つけて購入したい!
そんな私たちのわがままを叶えてくれます。
飲むと心に風が吹いて、周りに優しく笑顔になれるようなコーヒーを目指しているんです。
取材の前にHPを拝見したときは“「心に風が吹くコーヒー」って一体…”
と、実はあまりイメージが湧かなかった私。
しかし、上記の言葉を川原さんの口から聞いて、改めてコーヒーを飲んだとき、
「あ、これのことだ!」
と、確かに心に風が吹く感覚がありました。
飲んだ瞬間に自然と笑顔になってしまうのも、このためだと気づくと、更に幸せな気分になります♪
その華やかな香りと、しつこさのないすっきりとした後味で、飲んだ人の心まで晴れやかにする。
そんなコーヒーを楽しめる場所は、探してもなかなか見つからないはずです….
皆さんにも、ぜひ「宮の森アルケミストコーヒー」さんで、スペシャリティコーヒーのおいしさと幸せな気分を味わってほしいです!(^^)
コーヒーを通して人を幸せにしたい。
川原さんは学生時代、スピードスケートでオリンピックを目指していました。
しかし、大学生のときにその夢を絶たれ、随分と落ち込む時期があったといいます。
生きている意味も分からなくなったとき、知り合いの経営者から励ましの言葉をもらったという川原さん。
その方とその方に薦められた本のおかげで、落ち込んだ心を立ち直らせていったと話していました。
アメリカの心理学者の研究によると、都市部に住んでいる1人の人間は、1万人から2万人の人に心理的に影響を与えている。
例えば、あなたがレジ店員さんに笑顔で「ありがとう」と言ったことによって、その店員の気分が良くなって、今度はその店員が他のお客さんに笑顔で接客する。
そのお客さんたちがそれぞれ会社や学校へ向かい、良い気分は街へと伝播していく。
そうして、上機嫌も不機嫌も、一人から多くの人へと影響していく。
最初にこれを知ったときは半信半疑だったそうですが、
意識的に笑顔で人と関わり続けることで、人一人が周りに与えられる影響の大きさを身をもって感じた川原さん。
どんどんと人との接し方が変わり、自分の取り巻く環境も変わっていき、あらゆる職場で成功するようになっていきました。
そして、30歳のときのこと。
有名ホテルのマネージャーとしてキャリアを積んでいた川原さんは、いつの間にか
“大好きなコーヒーを仕事にしたい”
という想いを持つようになっていたといいます。
スピードスケート以来、初めてできた夢。
奥様の後押しもあり、それを叶えるために思い切って退職を決意。
2016年の冬に札幌へと引っ越し、これまで着実に準備を進めてきたといいます….
「心に風が吹くコーヒー」を広めるのには、
“人を幸せな気分にすることで、その人やその人の取り巻く周りの人々も幸せな気分にする”
そんな連鎖をつくることで、命を絶つことを考えていた過去の自分のような人たちの心に、何かノックができたらという想いがあるんだそう。
川原さんの、「過去の辛い経験」と「今の大好きなこと」を掛け合わせた夢を形にしたのが、現在の「ALCHEMIST COFFEE」さんです。
取材の最後に「ALCHEMIST COFFEE」の“ALCHEMIST”の由来をきくと、二つ意味があると話してくださいました。
一つは世界で最も読まれいている本の一つ、「アルケミスト 夢を旅した少年」。
“夢という情熱に薪をくべる本”と呼ばれた本の様に、人の情熱に薪をくべるようなお店に。
もう一つは英語訳のalchemist = [錬金術]にあるといいます。
川原さんはこの言葉に以下のような想いを込めていると話していました。
現代の錬金術 = あらゆることを行動によって“金(きん)(=幸せ、喜び)”に変える
終始笑顔で、溌溂とした雰囲気をもつ川原さんと話していると、この錬金術の意味が良くわかりました。
夢に溢れた川原さんの行動で、これからどんな“金”を生み出していくのか、とても楽しみに思います。
おいしいコーヒーを通して、幸せな気分や元気をもらえるお店「宮の森アルケミストコーヒー」。
皆さんもぜひ足を運んでみてください♪
川原さんからのメッセージ
今、この記事をお読みになられた方とのご縁に感謝致します。
恥ずかしながら、“おいしいコーヒーを飲むことは、自らをたいせつにし、世の中にやさしさを広げる行為”だと信じています。
日々の豊かさを感じるひとつの選択肢として、一人ひとりにぴったりなコーヒーを一緒にお探しができれば光栄です。
今日も素敵なコーヒータイムになりますように。
ALCHEMIST COFFEE 代表
川原 英佑
インフォメーション
住所 |
札幌市中央区宮の森三条13丁目5-18 (円山公園駅(バス)より総合グランド前で下車) |
駐車場 |
2台(建物裏側) |
営業時間 |
木・金・土・日 13:00~18:00 (※豆がなくなり次第終了) |
定休日 |
月・火・水 |
連絡先 | 050-5216-5570 |
HP | https://www.alchemist-coffee.com/ |
SNS |
Instagram @alchemist_coffee Facebook Alchemist Coffee |
manaponoの輪~City Boy
このコーナーでは、川原さんがオススメするmanapono仲間をご紹介♪
~紹介するお店~
街中のカジュアルフレンチレストラン
City Boy
~推薦コメント~
札幌の有名フレンチのお店
「aki nagao」の姉妹店。
農家さんから直接仕入れた野菜で
野菜をたっぷり楽しめるお料理を提供しています。
「宮の森アルケミストコーヒー」さんの
コーヒーも楽しむことができます。
インタビューを終えて
“嬉しい・ワクワク・幸せ”
取材を終えたときの私の感情を表した言葉です。
素敵な笑顔で情熱的なお話をしてくださる川原さんとの取材は、ただお店の話を伺っているだけなのに、何か励まされるような不思議なパワーがありました。
人を幸せな気分にする、“心に風が吹くコーヒー”を提供する川原さんこそが
人を幸せな気分にする素敵なお人柄の持ち主でした。
取材後は私もすっかり元気をもらっていしまいました!
私もそんな風に元気を伝染させるような人になりたいです♪
お店に足を運んだ際は、コーヒーだけでなく、スタッフの皆さんとの会話も楽しんでみてください(^^)
個人的に「cafe vivid life」の永谷さんと川原さんがつながると、何が起きるのか見てみたいところです…(笑)
きっとすごい化学反応が起きるのでは…!
そのうちマナポノを通して実現したいなあ…♪
manapono編集部 坂田